戦後80年を契機に「戦争体験の紙芝居と話を聞く会」が、8月5日(火)に湊公民館で開かれました。湊公民館の少年教育事業の一環として企画し、湊小学校の児童ら約20人が参加して福井空襲の紙芝居や戦時中の苦しい暮らしぶりを学びました。
紙芝居は、福井市順化2丁目で「寄合カフェ 京町Y・Y」を経営する清水康江さんが朗読。児童たちは昭和20年7月19日の福井空襲を題材にした紙芝居に見入っていました。この後、福井県遺族連合会「平和の語り部」事業推進委員会メンバーの下出若菜さんが、戦時中に子供たちが軍需工場に駆り出されたり、食糧不足のため学校の校庭で畑を耕して野菜を作ったりした苦労話をしました。児童たちは戦争の悲惨さと平和の尊さを感じ取っていました。
また、会場には照手2丁目の紺萬染物店の経営者だった梅野薫さん(故人)が戦地で使った軍服や飯ごう、水筒、防毒マスクなどが展示されました。この後、22日(金)まで湊公民館の1階ロビーに展示し、利用者が見入っていました。

挨拶する福井県遺族連合会の酒井会長

福井空襲の紙芝居を披露する清水さん

平和の語り部の下出さんの戦争体験の話

会場に展示された、梅野さんが戦地で使った軍服など